西都校区は、古くて新しいまちです。福岡市が市西部地域の拠点として着手した伊都土地区画整理事業で平成17年、JR九大学研都市駅が開業、九州大学の伊都キャンパス移転が始まり、平成30年10月に移転が完了しました。天神まで25分弱で行ける利便性や西部地域交流センター(さいとぴあ)など公共施設の整備が進み、かつての田んぼは高層マンションが建ち並ぶ街に変貌。若い子育て世代や大学生が多く住むエリアとなりました。その人気の高さを示すように、平成29年に開校した西都小学校は市内で1番のマンモス校となり、令和5年には西都小学校を分離し校区北部に西都北小学校が開校します。
一方校区には、さいとぴあ南側にある山ノ鼻古墳があり、4世紀前半の築造で国指定史跡「今宿古墳群」のなかで最古の古墳といわれています。近年、平安時代の鴻臚館亙窯跡が出土したほか、江戸時代に「農業全書」を編纂した宮崎安貞の書斎などが残っています。
豊かな自然と利便性の良さから県内外から転居してきた人たちが急増したまち。区画整理事業前から住み続けている人たちとの融和が課題で、「みんなで創ろう西都の絆」を校区スローガンとしています。毎年秋には7,000もの灯明で古墳公園を彩る「山ノ鼻古墳灯明祭り」などを行い、校区住民の絆づくりをしています。