2026-03-17
「子ども会が続かない」そんな悩みを共有 | 令和8年3月7日開催
3月7日、早良区の子ども育成に関わる関係者を対象とした研修会・交流会が、ともてらす早良で開催されました。

▲研修会の様子
会場には、子ども会関係者や青少年育成団体、自治協議会関係者など約25人が参加。
研修と交流を通じて、各地域の取り組みや課題について情報交換が行われました。
子ども会活動をめぐっては「役員のなり手がいない」、「保護者の参加が減っている」、「子ども会は大変そうというイメージがある」、といった声も多く聞かれるようになっています。
今回の研修会では、こうした地域の状況を共有しながら、活動のヒントを見つけることが目的とされました。
研修会・交流会は3部構成で行われました。

▲早良区子ども育成調査アドバイザー
1部では、地域活動の中心となる「校区自治協議会」の仕組みについて説明がありました。
校区自治協議会は小学校区を単位とした地域の自治組織で、自治会・町内会、子ども会、青少年育成団体などが連携して地域活動を行っています。
地域では防災活動、交通安全活動、防犯活動、夏祭り、スポーツ大会など、子どもから高齢者まで幅広い世代が関わる活動が行われています。
福岡市内には約2,300の自治会・町内会があり、地域コミュニティを支える重要な基盤となっています。
2部では、地域活動を支援する福岡市の制度と、早良区内のさまざまな取り組みが紹介されました。
子ども育成活動では、次のような制度を活用することができます。
研修講師派遣事業
子ども育成に関する研修会などに講師を派遣。1校区につき2団体まで利用でき、講師謝礼(2時間分)は市が負担します。
遊びの達人派遣事業
レクリエーションや体験活動の講師を派遣。1校区につき2団体まで利用でき、講師謝礼(2時間分)を市が負担します。
子どもの夢応援事業
地域の子ども向けイベントなどに対して、補助対象経費の3分の2(上限6万円)を補助します。
町内会活動支援事業
町内会活動に対して上限5万円(補助率1/2)を補助します。
こうした制度を活用することで、地域活動の企画や運営の負担を軽減することができます。
続いて、早良区内のさまざまな取り組み例が紹介されました。
野芥小PTA
研修講師派遣事業を活用し、「子どもの声 どうやって聞く」をテーマにした研修を実施。講師の安孫子健輔氏が、ロールプレイングを交えながら子どもの権利やコミュニケーションの大切さについて講義しました。
有田校区子ども会
有田校区と賀茂校区が合同で交流会を開催。中学校入学前の児童同士の交流を目的として、3年前から継続して実施されています。
早良校区子育連
「わくわく子どもデイキャンプ」を実施。竹の水鉄砲づくりや防災学習を行い、老人クラブとも連携した世代交流の機会となりました。
室見校区子ども育成会
校区の子ども全員を対象とした活動を展開。小学生の「むろみっこ委員」や中学生ボランティアが中心となり、むろみっこリーダー研修、むろみっこ運動会、公民館での「つどいの広場」などを実施しています。
自治協議会の秋祭りでは、中学生ボランティアが「レモネードスタンド」を企画・運営。売上はNPO法人に寄付され、地域活動と社会貢献を結びつける取り組みとなっています。
田村校区
公民館を中心に地域イベントを展開。福岡歯科大学と連携し、子ども食堂、健康講座、カフェ森などを開催しています。多い時には約100人が集まり、地域交流の場となっています。

▲ファシリテーター 原田さん
3部は交流会。参加者はトランプでグループ分けを行い、自己紹介の後、各校区の取り組みや課題について話し合いました。

▲交流会の様子
多くのグループで共通して挙がった課題は、役員のなり手不足、保護者の参加意欲の低下、子ども会へのネガティブなイメージ、会員数の減少、情報伝達の難しさなどでした。
一方で、各地域で行われている工夫も紹介されました。
入学式での加入案内、QRコード付きポスター、LINEやSNSでの情報発信、会員以外も参加できるイベントなど、地域ごとにさまざまな取り組みが進められています。
今回の研修会は、課題を共有するだけでなく、他校区の取り組みからヒントを得る機会にもなりました。
子ども会活動は、子どもたちだけでなく地域のつながりを生む大切な活動でもあります。
早良区では今後も、地域同士の交流を通じて子ども育成活動を支えていきます。

▲早良区地域支援課
地域で子どもを育てる活動は、子どもたちだけでなく、地域のつながりを生み出す取り組みでもあります。
今回の交流会で持ち帰ったヒントが、それぞれの地域での新しい活動につながっていくことが期待されます。