2025-04-30
令和7年4月17日(木)、大池小学校で『心からこころへ ビオラ贈呈式』が行われました。
新2年生が1年生の時に育てたビオラを、新1年生に贈るこの行事は、地域の「おおいけ会(大池校区自治協議会の正式名称)」、体育振興部、男女共同参画部の共催で、子どもたちの絆をつなぐ機会として19年間続いています。
ビオラ贈呈式では、2年生の代表が「1年生のみなさん、小学校にはもう慣れましたか? 私たちは、みなさんが来るのをとても楽しみにしていました。今日は、私たちが育てたビオラの花をプレゼントします。大切に育ててください」という言葉とともに新1年生3人にビオラを手渡しました。3人は少し緊張しながらも、しっかりと「ありがとうございます」と応えていました。
贈呈式の後、1年生と2年生は共に屋外のレンガ道へと移動し、2年生から1年生一人一人にビオラの花が手渡されました。
大切そうにビオラの鉢を抱えていた2年生は「大事に育てました。きれいに育ってよかった」と笑顔で話していました。
1年生が受け取ったビオラの鉢には、2年生の名前と一緒に、1年生の名前が追加されました。
贈呈式に出席された皆さんに話を伺いました。
多賀野間台自治会 今村会長「学校の前を通るときに毎日花を見ていましたが、贈呈式は初めて参加しました。大切に鉢を抱えてビオラを手渡しする様子や表情を見て、2 年生の思いと 1 年生の“ありがとう”という気持ちが伝わってきて感動しました」
体育振興部 山下部長「植えたときからずっと見てきました。花をプレゼントするだけじ ゃなく、いろんな人の思いを受け継いで、育てて、渡すことで、感謝した側が、感謝される側になります。倒れた花を起こす子、気になって自分から謝りに来た子、思いやりの気持ちが育っているのがわかって、とても嬉しいです」
男女共同参画部 姫野部長「植物の世話が苦手な子も一生懸命お水をあげて育てていたので、1年生に渡すときは誇らしい気持ちと手放す寂しさもあったかもしれませんね。自分で気づき、思いやりの気持ちで行動できるようになっている子ども達を見て、あらためて、この行事に携わることができたことを嬉しく思います」
大池小学校 岡村校長「たくさんの幼稚園・保育園から集まってきているので入学式の時は友達がいない1年生もいます。この行事が2年生とも仲良くなるきっかけづくりになっています。1 年生のときにビオラをもらったことを覚えていて、6 年生の時に詩に書き残す子もいました。何年も先に振り返った時に心に残っている、素晴らしい教育活動になっていると実感しています。こうしなさいと教えずとも、子どもたちが自ら気づき、育んでいく。貰う、植える、育てる、あげる、という一連の流れが、まさに“思いをつなぐ”行事なのだと思います」と話されました。
来年はこの行事が 20 周年の節目を迎えます。地域と学校、そして子どもたちが重ねてきた時間が、さらに深い絆となって続いていきます。
おおいけ会の詳しい情報は、おおいけ会(大池校区自治協議会)ブログをご覧ください。その他の校区イベントは大池公民館だよりでご覧いただけます。
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