• 個別避難計画を活用した「インクルーシブ防災訓練」を実施【筥松校区】

    2023-12-27

    12月9日(土)に筥松校区自主協議会主催で「インクルーシブ防災訓練」が行われました。インクルーシブ防災とは、「障がい者や高齢者を含むあらゆる人を取り残さない防災」という考え方。福岡市では令和4年度から地域における「個別避難計画」作成を支援するワークショップを実施するなど、インクルーシブな防災を実現するための取り組みを進めています。


    今回のインクルーシブ防災訓練は、校区で作成された個別避難計画をもとにした実動訓練として、東区で初めて実施。当日は、筥松校区の自治会・町内会長、民生委員・児童委員、社会福祉協議会、自治協議会をはじめ、筥松消防分団、地域包括ケア第5ブロック(松の実ネット、貝塚病院)など関連機関から87名が参加し、避難行動要支援者2名(以下、「要支援者」という。)の協力を得て避難誘導、避難所開設の訓練が行われました。



    筥松小学校の体育館に訓練用の避難所を開設。避難者の受付(世帯カード記入・問診・検温)、福祉避難室への案内、健康状態の確認など災害時と同様の対応を確認しました。今回は、特別な配慮が必要な方の専用スペースである「福祉避難室」を保健室に設け、要支援者が受付後、どのような場所で過ごすのか、室内の様子や設備まで確認することができました。



    個別避難計画には、要支援者の状況や避難先、誰が支援するのか(避難支援等実施者)などが記載されています。この訓練では、民生委員・児童委員が避難支援等実施者として安否確認の連絡をとり、要支援者を自宅から避難所まで誘導しました。緊急時の役割分担や支援内容をあらかじめ決めておくことで、支援する側も受ける側も安心して円滑な避難行動をとることができます。



    東区社会福祉協議会の指導を受け、民生委員・児童委員が車いすを押したり乗ったりする体験をしました。車いすの利用は初めてという方も多く、「利用者の気持ちになれた」「貴重な体験ができた」などの声が聞かれました。また、浸水時における車いす搭乗者の校舎2階への避難誘導訓練も行われ、車いすを使った避難誘導方法の留意点などを教わりました。



    体育館では、消防団員によるテント設営の説明後、参加者が段ボール間仕切り、マルチルーム、各種テントを設営しました。被災による混乱を最小限に抑えるには、地域主体の避難所運営ができる体制づくりを整えておくことが大切で、お互いに助け合う共助の精神が不可欠です。訓練に参加した避難行動要支援者は「いざという時、誰から、どのような支援が受けられるのかわかってよかった」と安心された様子でした。