2025-08-26
令和7年8月6日、鶴田公民館で3世代交流平和学習が開催され、小学生から高齢者まで約70名が参加しました。
鶴田校区は毎年、広島に原爆が投下された8月6日に平和学習を行うことにしています。
18年ほど続くこの催しは、今年から鶴田校区自治協議会、鶴田校区人権尊重推進協議会、鶴田公民館が中心となり、若い世代に平和について考えてほしいという思いで、内容を一新して企画されました。
まず、地域在住の野口さんが、広島と長崎に原子爆弾が投下された当時の様子を解説しました。参加者は、投下された爆弾の種類や被害の状況を写真で見ながら、戦争の悲惨さや、今も苦しんでいる人々がいることを学びました。
「参加者一人ひとりが平和について考える時間にしてほしい」というメッセージが伝えられた後、地域の方々が登場人物を演じる「ちいちゃんのかげおくり」の朗読が始まりました。
小学生4人の詩の朗読に、会場全員が静かに耳を傾けた後、鶴田公民館コーラス部の皆さんが「青い空は」を合唱しました。
その後、平和への思いを込めて折り紙にメッセージを書き込み、鶴を折りました。参加した小学生の一人は、折り紙に「もう死者が出ませんように」と平和へのメッセージを書き込んでいました。
この折り鶴は、公民館に飾られた後、長崎の原爆資料館へ寄贈される予定です。
最後に、民生委員さんのギター演奏と子どもたちの手話に合わせて、全員で「戦争を知らない子供たち」を歌いました。
鶴田校区自治協議会の會田会長は、今回の平和学習について次のように話されました。「長年続けている取り組みですが、今年も『鶴田らしい会にしよう』とメンバーを集め、7回も集まって何度も練習を重ねてきました。昨年は紙芝居でしたが、やる以上はしっかりと、ということで朗読を中心とした内容に一新しました。朗読は子どもたちに手を挙げてもらい、練習を重ねて本番に臨みました。これからの時代を担う子どもたちにもっと参加してもらい、本当の意味で平和を考える会にしていきたいです」。
朗読を担当した小学生の保護者は、「平和学習への参加は今回で2回目です。娘が人前で朗読をするのは初めてでしたが、地域の先生方に熱心にご指導いただき、何度も練習を重ねたことで大きく成長できたと感じます」と話されました。朗読をしたお子さんは、「本を読むのが好きで、いつも小さい子に読み聞かせをしています」と話してくれました。
鶴田公民館の河野館長は「戦争が終わって80年。この平和な日々が100年、200年と続いていくように、今日学んだことを家族や周りの人に伝えてください」と挨拶を締めくくりました。
その他、鶴田校区の取り組みは、鶴田公民館だより、鶴田公民館Instagramでご覧いただけます。