2025-08-18
7月31日(木)、冷泉公民館で「光(あかり)の種をつくろう ~博多歳時記~」と題した講座が開催されました。これは、今年で29回目を迎える秋のイベント「博多灯明ウォッチング」に向けた灯明を制作する講座で、親子連れの地域住民や、博多小学校の先生方が集まり、賑やかに行われました。
この日作られた灯明は、10月18日(土)に予定されている「第29回博多灯明ウォッチング2025」で、櫛田神社の境内や石畳などに飾られます。このイベントは平成6年(1994年)にはじまり、地域に根ざした取り組みとなっています。
講師を務めたのは、灯明師で総合プロデューサーの尾方さん、デザイナーの松尾さん。そして冷泉まちづくり協議会の阿部会長も、温かく参加者を見守っていました。
灯明の制作は、まず、4cm角にちぎった障子紙を水で溶いた木工用ボンドに浸し、ふくらませた風船に一枚一枚、丁寧に貼り付けるところから始まります。その上に、カラフルな和紙を使ってデザインを描いていきます。子どもも大人も夢中になって、世界にひとつだけの灯明づくりに取り組んでいました。
今年度は博多小学校の3年生が授業で灯明づくりに挑戦することから、担任の先生や校長先生もこの講座に参加されました。博多小学校の穴井校長は「自分たちで作った灯明が灯明ウォッチングに飾られることで、子どもたちの自立した学びにつながる。博多の郷土を愛する子どもたちを育てたい」と話されていました。地域の伝統行事が、学校教育の中でも大切に扱われていることが伝わってきました。
この日参加した親子の中には、昨年も参加したという3年生の女の子の姿がありました。今回は「花火」のデザインを考えてきたそうで、「櫛田神社のどこに飾られるのか探すのが楽しみ!」と目を輝かせていました。ほかにも、「幼いころからずっと参加しています」、「楽しかったからまた来ました」と話す子ども達の笑顔が印象的で、終始和やかに灯明づくりが行われました。
長くこの活動に携わってきた阿部会長は、「灯明ウォッチングは、できる人ができるときに、できることをお手伝いしてくれています。雨が降った時でも、なるべく神社境内には灯明を飾るようにしています。来てくれた方だけでなく、灯明を作ったり、お手伝いしてくれたスタッフにも楽しんでもらいたいんです」とお話しされました。
10月18日の灯明ウォッチング当日には、多くの灯りが会場を彩ります。その中に、この日生まれた「光の種」も灯されます。
※この講座は、冷泉公民館と冷泉まちづくり協議会の共催で行われました。
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