2025-07-28
7月21日(月・祝)、香椎校区の4町内会による「浜男神社夏祭り」が開催されました。このお祭りは、夏の暑さに負けず子どもたちが元気に過ごせるよう願いを込めたもので、戦前から続く地域の伝統行事です。当日は、香椎宮の末社である「上浜男神社」と、地域の神々を祀る「下浜男神社」で神事が行われた後、子どもたちが元気な掛け声を上げながら、神輿を曳いて香椎のまちを練り歩きました。
現在の浜男神社夏祭りは、浜男神社夏祭り実行委員会(香椎駅前1丁目1区町内会・香椎駅前1丁目2区町内会・香椎駅前1丁目3区町内会・香椎駅前2丁目1区町内会)を中心に、毎年7月の海の日に開催されています。戦前には、夏休みに入ってすぐの7月24日、旧浜男本通り1区の子ども会が浜男神社(現在の上浜男神社)でお泊まり会を開き、段ボールで手作りした神輿を担いでまちを巡ったそうです。その後、香椎地区の土地区画整理を経て、現在のように4町内会合同で開催されるようになり、形を少しずつ変えながらも、地域に親しまれる行事として受け継がれています。
今年の夏祭りには、香椎校区の小学生と保護者をはじめ、香椎高校や香椎工業高校のボランティア部の生徒やスタッフなど、あわせて約140名が参加しました。神輿行列は、JR香椎駅近くの下浜男神社を出発し、旧唐津街道にあたる浜男通りを通って香椎宮一の鳥居近くの上浜男神社へ。さらに、そこから香椎公民館まで、およそ2kmの道のりをゆっくりと進みました。法被姿の子どもたちが曳く神輿は、昭和63年に新調されたもので、全体に飾り金具が施され、屋根の上には鳳凰が据えられています。
巡行が終わると、公民館では香椎校区えがお広場(※)の協力で温かいカレーがふるまわれ、参加者たちはホッとひと息つきながら食事の時間を楽しみました。公民館前では、かき氷や綿菓子、スーパーボールすくいの屋台が並び、小さな縁日も開かれました。
今回、町内に新しく建てられたマンションの住民にも事前に参加を呼びかけたところ、初めて参加した新婚夫婦は「とても楽しかったです。子どもができたら家族でまた参加したいですね」と笑顔で話していました。
実行委員のスタッフは、「子どもたちが楽しそうにしているのを見るのが、何よりうれしいです」「事故もなく無事に終わって、本当に安心しました」と語っていました。
こうして、伝統を受け継ぐ町内会の夏祭りは、今年も穏やかで楽しい思い出を残し、無事に終了しました。
(※)えがお広場…子どもの居場所と食を提供するボランティア団体。
この「浜男神社夏祭り」は、費用の一部に自治会・町内会の活動に利用できる「福岡市町内会活動支援事業補助金」を活用しています。制度については東区地域支援課(電話092-645-1041)にお問い合わせ、またはホームページで検索してください。
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