• 楽しく学ぶ児童防災講座【三苫校区】

    2025-07-28

    三苫校区防災推進委員会では、毎年夏休みに「児童防災講座」を開催しています。


    いざという時も自分で考えて行動するために必要な防災知識を学ぶ講座で、三苫小学校の4年生とその保護者約40名が参加しました。小学4年生頃の子どもたちは、友だち同士や一人で行動する機会が増え、保護者の目が届かない場所や時間の中で社会のさまざまなことを経験し、たくましく成長する年頃です。

    この講座は、防災の基礎知識を座学で学ぶとともに、自分自身を守るための知恵と行動力、考える力を育てることを目指した体験型の内容となっています。


    まずは、東消防署和白出張所 矢野祐二所長から「救急・防災について」のお話を聞きました。

    「体調が悪い人がいます、どうしますか」という問いかけに、子どもたちは、「大人を呼びに行く」「大きな声を出す」「119番に電話する」。「119番には、何を説明しますか」と、重ねて問いかけられ、「どんな人か…」「ここがどこか…」「近くに何があるか…」難しい問いかけに、一生懸命考えていました。


    そして、次は防災カードゲームです。子どもたちは、目をつぶって想像します。「ある日、公園で遊んでいたとき、大きな揺れを感じました。地震です。そこで、あなたは、家に帰りますか?」と、問いかけられ、イエス・ノーのカードを出し、その理由を答えます。

    「自宅に帰る。家の方が安全だと思うから」「道路が壊れているかもしれないので、その場にとどまる。公園の方が安全だと思うから」「避難所だから、公民館に逃げる。」


    次は、「学校から帰る途中で、激しい雨が突然降り出しました。みるみる道に水が溜まり始め、川のようになってきました。さあ、どうしましょう?」

    「家に帰る。家には家族がいるから」「学校に戻る。学校の方が安全だから」「家と学校、どちらか近い方に逃げる。できるだけ安全な場所が良いから」。どちらの問いかけにも、正解・不正解はありません。その時の状況で、さまざまな対応方法があり、考えて判断することが重要です。


    そして、後半はグランドに出て、展示された救急車と消防車を見学しました。実際に救急車の車内に入り、はじめて見るさまざまな機材に目を輝かせる子どもたち。消防士さんの素早い防衣装着を見て歓声を上げ、放水体験に大喜びし、貴重な体験ができた一日となりました。