• 地域で子どもたちを見守る「あいさつ運動(おはよう会)」【千早校区】

    2025-07-17

    「おはようございます!」千早小学校の朝は、子どもたちの元気なあいさつではじまります。


    笑顔で登校してくる児童を校門で出迎えるのは、学校の先生と地域の見守りボランティアの方たちです。千早校区では、学校が取り組む「あいさつ運動(おはよう会)」に、地域の方も“子ども見守り隊”として一緒に参加し、あいさつの大切さを伝える活動をしています。現在は、千早校区青少年育成連合会と交通安全推進委員会を中心に、住民有志の約10名のメンバーで活動。見守り隊の皆さんは、毎週月曜と木曜の朝7時30分頃から8時30分頃まで、校門や通学路に立ち、明るく声をかけながら、子どもたちが安全に登校できるよう見守っています。



    この学校と地域の協力による「あいさつ運動(おはよう会)」は、校区の老人会が「子どもたちのために何かできないか」という思いをきっかけに始まりました。その後、活動は現メンバーへと引き継がれ、20年以上にわたり続けられています。「朝の日課として、続けています」「もう10年以上になるが、子どもたちが成長する姿を見るのが楽しみ」「きちんと声を出してあいさつできる子が増えて、嬉しいです」。見守り隊の皆さんの言葉からは、子どもたちの元気なあいさつや笑顔が、日々の励みになっていることが伝わってきます。





    千早小学校の隣には香椎第1中学校があり、見守り隊の皆さんは小学校側と中学校側の両方に立ち、雨の日も風の日も、厳しい暑さの中でも、週2回欠かさず活動を続けています。校門前には、地域の皆さんとともに立たれる小学校と中学校の校長先生の姿もあり、「地域の皆さんが関わってくださることで、より多くの目で子どもたちを見守ることができ、とても心強く、ありがたく感じています。」と話されていました。



    千早小学校では、3年生の学習の一環として、見守り隊の皆さんを授業に招き、子どもたちが地域活動について直接質問する機会を設けています。この授業を通して、地域の方々がどのような思いで見守り活動に取り組んでいるのかを知ったうえで、学期末には「感謝の会」が開かれ、学校を代表して3年生が見守り隊の皆さんへ感謝の気持ちを伝えています。


    「今年度から通学区域が変更になり、今まで千早校区で見守り活動に参加されていた方たちが、違う校区になったことで、活動メンバーが減ってしまいました。今後もこの活動を続けていくためには、新たに参加してくださる方を少しずつでも増やしていくことが大切です」と話すのは、青育連の田邊会長。これからも、地域の見守りの力が子どもたちの安心と成長を支えていく、そんな温かなつながりが、さらに広がっていくことを願っています。