• 日頃からの地域の絆が非常時の力に「美和台校区防災訓練」【美和台校区】

    2025-07-09

    美和台校区自治協議会自主防災会では、計画的に校区住民を対象に防災訓練を行っています。昨年度(令和6年度)は「防災フェスタ」と題して、応急給水(水道局)、救命救急及び消火訓練(消防局)、炊出し提供を含めた避難所開設訓練を行いましたが、今年度はより実践的な内容を重視し、6月29日(日)に「要支援者避難訓練」と「避難所設営訓練」を実施しました。


    「要支援者避難訓練」は、高齢者や障がいのある方など、自力で避難が難しい方々を地域でどう支援するかを確認する大切な訓練です。今回は、警固断層南東部を震源とする最大震度6強の地震を想定し、午前8時50分に美和台公民館に災害対策本部を設置。そこからLINEや電話で各町内自治会長へ要支援者情報の収集を依頼しました。各町内では支援者が名簿をもとに要支援者宅を訪問し、安否を確認。その結果が対策本部に報告されました。


    今回の訓練では、169 名の避難行動要支援者対象とし、うち93名の方が訓練に参加。訪問時には「いつもありがとうございます」といった感謝の言葉が交わされ、日頃からの地域の関係性が、非常時の心強い支えになることを感じさせる場面も見られました。

    (※今回の訓練は、熱中症などの影響を踏まえ、避難所への誘導は行っていません。)



    続いて、美和台小学校体育館では「避難所設営訓練」が行われました。参加者は、避難所用テントの組み立てや、段ボール間仕切り・マルチルームの設置、非常用トイレの使い方などについて説明を受け、実際に組み立てや片付けを体験しました。訓練中には熱心に質問する姿も見られ、防災への関心と意識の高まりが感じられました。


    訓練の最後には、美和台校区自治協議会自主防災会の田原会長(美和台公民館館長)から、今後も安全・安心なまちづくりへの協力を呼びかける挨拶があり、防災訓練は締めくくられました。

    要支援者への訪問による情報収集や、避難所設営の実地体験を通じて、参加者にとって多くの学びが得られる内容となり、実際の災害時にどのように行動すべきかを考える貴重な機会となりました。