2025-04-03
福岡市早良区で、「若い世代をもっと地域活動へ」をテーマに自治協議会の現状や課題、若者の地域参加について話し合うワークショップが行われました。企画と進行を担当したのは、西南学院大学経済学部小出ゼミを中心とする「西南まちづくりラボ」の学生たちです。司会進行を務めた2人の学生を中心に、自治協議会の各ブロック(北、中央、中南、南)から集まった地域の方々と大学生が同じテーブルを囲み、地域の取り組みや課題について意見を交わしました。
世代も立場も異なる参加者が、それぞれの視点から本音で語り合うこの対話の場は、お互いを知り、地域と若者がどう関わっていけるのかを考える貴重な機会となりました。
ワークショップの中では、地域側から「人手不足が深刻」「若い人が行事や掃除に参加してくれるだけでも助かる」といった声が多く聞かれました。一方で、「どう関わってもらえばいいのか分からない」といった戸惑いも共有されていました。
学生の側からも、「地域に関わってみたい気持ちはあるが、きっかけがない」「どんな役割を担えるのか分からない」といった悩みが出され、互いの間に見えない壁があることが浮かび上がってきました。
意見交換の終盤には、4人の学生がグループごとに話し合いの内容をまとめて発表しました。
あるグループでは、「若者が地域活動に参加しづらいのは、時間や報酬の問題だけでなく、自分の暮らす地域であるという実感の薄さもあるのでは」といった意見が出されました。また、「地域に育ててもらったという思いがあれば、大人になってからも自然に地域と関わろうと思えるかもしれない」といった声も聞かれました。
別のグループからは、「イベントの企画段階から若者が関われる仕組みがあると、もっと主体的に関われるのではないか」「ボランティアの機会が一度限りではなく、つながり続けられるような工夫が必要」といった提案も発表されました。
最後に、地域で活動する西南学院大学の卒業生からも発言がありました。現在、原団地でコミュニティカフェを運営している卒業生は、「就職してから地域の支えに気づき、もっと関わっていきたいと思うようになった」と話し、「地域と若者はまだお互いに探り合っている状態。でも、自分から“こう関わりたい”と意思表示することが、つながりの第一歩になるのではないか」と呼びかけていました。
今回のワークショップは、学生と地域が一緒にまちのことを考える、初めての取り組みでした。参加した地域の方からは「若い人とゆっくり話す機会がなかなかないので、新鮮だった」「学生の視点で整理してくれて分かりやすかった」といった感想も聞かれました。
学生たちにとっても、地域の課題を自分ごととして考えるきっかけになったようです。「関わりたいけど、どうすればいいか分からない」という声と、「来てほしいけど、どう関わってもらえばいいか分からない」という声。その間にある距離をどう縮めていくかが、今後の課題となりそうです。
この対話が一度きりで終わるのではなく、新たな関係づくりのはじまりになることを願っています。
*ワークショップの内容をまとめた動画はこちらの「福岡チャンネル」でご覧になれます。(21分44秒)