2025-01-10
1月7日(火)に香椎公民館で年明け初の「ふれあいサロン香椎駅前」が開催され、恒例の新春お楽しみ会を楽しみに約50名の参加者が集まりました。ふれあいサロン香椎駅前は、毎月第1・3・4火曜日の13:00から15:00の開催で、校区内に住む概ね65歳以上の方が参加して仲間づくり、生きがいづくりができる地域交流の場です。校区の福祉委員・民生児童委員とボランティアスタッフを中心に運営されており、みんなで歌ったり軽い運動やレクリエーションをしたりと、毎回楽しい催しが行われます。
今回のプログラムは、新春を祝う会にふさわしく「歌いましょう 新春の歌」「日舞を鑑賞しましょう」「寸劇を楽しみましょう」「朗読劇を楽しみましょう」の4本立てでした。
音楽の先生をされていた徳永大助さんの指導による「みんなで歌いましょう」。ピアノの伴奏に合わせて「一月一日」「津軽海峡 冬景色」など8曲を歌いました。
公民館サークルの生徒さんによる日舞の披露。「梅は咲いたか」「博多子守唄」「田原坂の美少年」の3つの演目で音楽とともに雅な舞を鑑賞しました。
軽妙な博多弁のやりとりが耳に心地よい、寸劇「おお!ひらがな」。万葉仮名での正月の挨拶にはじまり、香椎宮の頓宮にある大伴旅人が詠んだ万葉歌碑についてのエピソード紹介など、ひらがなの歴史がわかりやすくまとめられた興味深い物語でした。脚本は、ふれあいサロンメンバーの麻生貴美子さんが書かれたオリジナルのストーリーです。出演者もふれあいサロンの仲間たちで、みなさん台本を手に自分の役をはつらつと演じられていました。
続いては、同じく麻生さんが脚本を書いた朗読劇「四季家の四姉妹」。春子さん、夏子さん、秋子さん、冬子さんという四季家の四姉妹が主人公で、平安時代から現代にタイムスリップした清少納言が登場するユニークなお話です。1002年に清少納言によって書かれた随筆「枕草子」の内容を著者本人が解説するというもので、四姉妹がそれぞれ四季の歌を歌って清少納言と一緒に物語を読み解きます。観客も枕草子の一節を読み上げ、歌を歌い、謎かけに答えてと、客席参加型の朗読劇を楽しみました。
「脚本を手掛ける私も、演者もみんな素人。練習時間も十分ではありませんが、間違っても気にしない、楽しんでやることをモットーに続けています」と、麻生さんがにこやかに話してくださいました。大好評の朗読劇は不定期で公演予定。ふれあいサロン香椎駅前の次回以降の開催は、1月21日に「みんなで歌いましょう」「卓球バレー」、1月28日に「玄海相撲甚句会の相撲甚句」のプログラムを予定しています。今年も笑顔あふれる一年となりそうです。