2024-12-03
高取校区自治協議会(吉武会長)の取り組みとして、国際交流推進委員会が平成7年に発足し、地域内の交流を通じて外国人との絆を深めています。高取校区は早良区北部に位置し、緑豊かな環境と商店街の賑わいを特徴とする、1万7473人の住民が暮らす地域です。この自治協議会は32の自治会と20の地域団体から成り立っており、年間を通じて地域活動に取り組んでいます。
【高取校区自治協議会の吉武会長】
国際交流推進委員会は、「日本語学習」「日本文化伝承」「相互交流」を活動の柱とし、地元の外国人住民や訪問者に福岡の魅力を伝えることを目的としています。日本語学習ではマンツーマンで対応し、相手のニーズに応じて日常生活に必要な知識を学べる場を提供。例えば、ゴミ出しのルールを一緒に学んでいます。日本文化を体験するプログラムとして、茶道や生け花などの伝統文化に触れる機会を提供。加えて、福岡市のどんたくや地域の夏祭りにも参加し、外国人と地域住民が一緒に活動することで相互理解が深まりました。こうした交流を通じて、地域社会の一員としてのつながりを築いています。委員会顧問の萩尾氏は、活動のきっかけがユニバーシアード大会であり、ボスニア・ヘルツェゴビナとの交流が始まったことを振り返りながら、「これからも国際交流を通じて互いの文化を理解し、地域の一員として役立ちたい」と語りました。
【国際交流推進委員会の萩尾顧問】
さらに、オンライン化も進み、コロナ禍ではZOOMを活用して日本語教室を継続し、遠く離れたベトナムや中国本土からの参加も可能となり、活動の幅が広がりました。これにより、福岡市だけでなく世界中からの学習者とつながり、地域活動の新たな可能性を開いています。
【国際交流推進委員会の大瀧会長】
現在の課題として、若手後継者の育成が挙げられ、今後は地域の若者とともに草の根交流を進めることを目標としています。国際交流推進委員会の大瀧会長は、「お互いに違いを認め合いながら、友情を深めていくことが重要」と述べ、これからも地域と国際社会の架け橋となるべく、活動の継続と発展に向けての意気込みを語りました。