• ~認知症のことをもっと知ろう~人権学習映画上映会【松島校区】

    2023-05-02

    4月29日(土)に公民館のサークル開校式と併せ、広く校区住民の方の参加も得て松島校区社会福祉協議会の主催で人権学習映画上映会が開催されました。


    人権学習会のテーマは「高齢者の人権」。

    「認知症」を考える安心まちづくり事業として、認知症の高齢者やその家族を地域全体で支えるための意識づくりのきっかけになればと、ドキュメンタリー映画「徘徊~ママリン87歳の夏~」が上映されました。会場となった松島小学校の体育館には、あいにくの雨にも関わらず幅広い世代の方200人以上が集まり、関心度の高さがうかがえました。

     

     

    映画の舞台は大阪・北浜、認知症の母(ママリン)と娘の章子さん(愛称アッコ)が2人で暮らすひと夏の日常を映したもの。昼夜問わず街を徘徊する母をうしろからそっと見守る娘の姿、そんな2人を街の人たちも自然と受け入れて一緒に見守る…。介護生活の厳しい現状をありのままに映す一方で、「あんた誰?」「娘のアッコちゃんや」「ほんまに?で、ここは刑務所?」「ちゃうがな」と漫才のノリとツッコミのような母娘の会話シーンは思わず会場の笑いを誘い、これまでの認知症映画の暗い・苦しいイメージを覆す喜怒哀楽のストーリーが詰まった77分の上映となりました。

     


    映画上映を終えたあと、松島校区の町内別高齢者人口の状況や認知症の方に接する際のポイントなどを説明する「認知症」ミニ学習会がありました。来場者の中にはメモを取りながら話を聞く姿も見られ、映画を見ることによって得られた「気づき」を実際に地域の中で活かすための有意義な学びの場になったようです。