• 【曰佐校区】地域活動のあり方ワークショップ『地域防災を考える』②

    2024-11-01

    令和6年10月20日に曰佐公民館で、南区地域の“つなぐ力”応援事業『第2回 曰佐校区 地域活動のあり方ワークショップ ~地域防災の取組を考える~』が開催されました。


    前回のワークショップに続き、曰佐校区自治協議会役員、自治会、各種団体、青少年育成連合会ジュニアリーダーなど31名が参加し、6つの班に分かれて、防災活動の具体的な取組について話し合いました。



    はじめに、自然災害や防災活動の心配事・問題について振り返り、現在の取組や先進事例を学んだ後、『これからの地域防災の取組を考える』をテーマに既存の取組の工夫や新規の取組のアイデアを出し合いました。



    そして、現在行っている取組の工夫を青色の付箋紙に、新規の取組のアイデアをピンク色の付箋紙に記入し、これらを模造紙に貼り付けていきました。記入された付箋紙には


    ・ 以前、町内一括で防災ヘルメットを買ったが、使用期限が切れており安全性が保証されないことが分かった。定期的に防災グッズを使うなど確認する機会が必要


    ・ 乾パンなど非常食を食べたことがない子どもが多い。試食の機会があるといいのではないか


    ・ 小中高生は知識が少ない。まず学校で学び、自分の意見をまとめてから世代交流することで、各々の意識の違いがわかり、気づきが多いと思う


    など、色々な取組が書かれていました。



    次に、記入済みの付箋紙を種類別(災害リスク、避難所・避難情報、備蓄、要支援者支援、防災活動)に分けて、各班おすすめの取組を3つ選んで模造紙に記入し、これを会場の壁面に掲示して、班ごとに発表しました。



    【1班】「用水路マップの作製」「町内に防災かまどベンチを作り、バーベキューでコミュニケーションづくり」「トイレ、井戸水が使える場所の確認、電気を使える場所の確認」


    【2班】「水害、那珂川の氾濫(昭和~平成)」「町内に24時間使用可能AEDを保有する」「要支援者とのコミュニケーションの場を作る」


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    【3班】「安否確認アプリの開発」「小学生、町内を巻き込んで車いす競争」「新しい人を呼ぶ(二次元コードを使う、ゲームで三世帯を呼ぶ)


    【4班】「相互協定を締結してもらえる施設を探す」「料理教室で非常食を利用した料理アイデアを募集」「防災に関わる知識で学べる教室・講座を小・中・高で行う。はじめは友達やクラスの子と意見を出し合い、自分の意見・考えをつくる(これが大事)。ステップアップとして大人の意見を知ってみる→新しい考えが出てくる」


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    【5班】「避難所ルートのウォークラリー(ゴールを数か所設置し各所でBBQ)」「避難場所、企業や施設との協定」「非常食の展示会、試食会、備品・非常食の定期確認」


    【6班】「ドラッグストアに協力を依頼し、各町で協定を結んで一時避難場所を確保」「まず何がどこにあるかを知る、実際に使ってみる、各町の防災倉庫が足りない」「かまどベンチを作る、バーベキュー大会、若い人材の発掘」


    参加者は全員、各班の発表を聞いて「これは良い」と思った取組について、一推し(赤シール、3点)、次の推し(青シール、1点)を選び、各班の模造紙にシールを貼り付け、校区の望ましい取組について評価を行いました。


    評価の結果は、高得点の順に

    ・備品、非常食の定期確認、非常食の試食会(29点)

    ・料理教室で非常食を利用した料理アイデアを募集(15点)

    ・まず何がどこにあるかを知る、実際に使ってみる(13点)

    となり、備品・備蓄に関する項目に関心が集まっていました。


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    2回のワークショップを終えて、曰佐校区自治協議会の立川会長は「曰佐校区で心配なのは水害と地震です。町内によっては、防災の工夫や、井戸水の水質確認を行っている所もありますが、校区全体となると出来ていない所もあります。今年の台風の時は高齢者に連絡して、避難所である公民館まで送迎しましたが、大きな災害の時に、どれくらいの機能やサービスを期待されているのかも考えておく必要があります。今回のワークショップを通して防災意識が高まっていますので、継続して取り組んでいきたいです」と話されました。


    曰佐校区のその他の取り組みやイベントは、曰佐校区自治協議会ブログ曰佐公民館だより曰佐公民館ブログでご覧いただけます。