2024-09-02
8月25日(日)に東箱崎住宅自治会主催の「子ども防犯スポーツ教室」が開催され、7家族、総勢41名が参加しました。子ども防犯スポーツ教室は、鬼ごっこやビーチフラッグタッチなど遊びとスポーツの要素を取り入れた体験型のプログラムで、子どもたちが楽しく自分の身を守る行動を学ぶというもの。NPO法人 安全安心まちづくり研究会の坂本一成さんを講師に招いて、「犯罪を未然に防ぐための警戒動作」「危ない目にあったときの逃げ方と不審者との距離の取り方」を重点的に教えてもらいました。
プログラムのはじめは、福岡県の犯罪遭遇率の高さや各地での防犯対策の取り組み例についてクイズを交えてのビデオ学習。子どもだけでなく、保護者や地域の大人も一緒に身近な場所での犯罪の実態とその対策について考えました。続いて、防犯の4つのポイント「素早く逃げる・大きな声を出す・断る・諦めない!」を実践するため、体を動かしての体験学習。背後の危険を察知して素早く逃げる「しっぽ取りゲーム」、危険だと感じた瞬間に重いランドセルを置いて逃げる「ランドセル鬼ごっこ」、不審者と一定の距離を保ちながら相手の動きに合わせて俊敏に行動する「スイッチバック」などを行いました。
大声を出す訓練では、測定器の前で子どもたちが「助けて!」と叫び、計測値が100デシベルを超えるよう挑戦した結果、全員がみごと一発合格でした。最後は「車で近寄る不審者への対応」を実際にスライドドア式の車を使って実演指導。運転手に呼び止められた大人の男性が、車に寄った直後、簡単に後部座席の中に引き込まれる様子を目の当たりにした参加者は、「子どもや女性はひとたまりもない」「怖い、車には絶対に近寄らない」と、誰の身にも危険が及ぶ可能性があると実感した様子でした。
福岡市でも、子どもをねらった犯罪が発生しており、犯罪被害を防ぐためには、「地域の協力による安全確保」「自分の身は自分で守る意識をもつ」「正しい防犯知識を身につける」ことが大切です。東箱崎住宅自治会の三島会長は、「毎日のように身近なところでの犯罪のニュースを見聞きする。この防犯教室で学んだことが、自分自身と子どもたちや家族など大切な人を守るために少しでも役立てば」と話してくださいました。