• 江戸時代から続く「横手十日相撲」5年ぶり開催【横手3丁目1区・2区】

    2024-08-13

    令和6年7月28日(日)午後6時から、福岡市南区横手3丁目の正法寺境内にて、横手3丁目1区・2区主催の横手伝統行事「横手十日相撲」が行われ、まわし姿の子どもたち28人と観客180人が集まりました。



     

    横手十日相撲は292年の歴史をもつ、横手の伝統行事です。江戸時代(1732年)に起こった「享保の大飢饉」の時に横手に流れ着いた観音様を供養するため、流れ着いたとされる8月10日に相撲を奉納したことが始まりと伝えられています。



    毎年8月10日に開催されていましたが、コロナ禍で中止が続き5年ぶりの開催となりました。今年は子どもが集まりやすい7月最後の日曜日に開催されることになり、さらに、子どもたちの要望も考慮して、服の上から「まわし」を着けても良いよう変更になり、女の子も5人参加しました。

     


    横手三丁目会館に集まり、地域の方に「まわし(幼児はさらし)」を締めてもらった後、土俵のある正法寺へ歩いて移動。


    はじめに、横手3丁目会館の井上館長が「十日相撲はコロナの流行と去年の台風で5年ぶりの開催となりました。実行委員の高齢化も進んでいますが、準備などボランティアの皆さんのおかげで大変助かりました。若いパワーのある皆さん中心に今後も伝統行事をつないでいければと考えております」と開会の挨拶をされました。


    土俵のお清め、観音堂に向かってお参りの後、1歳~2歳児4人の「稚児の土俵踏み」からスタート。「ヨイショ!」の掛け声とともに、土俵を踏んで健康を祈願しました。

     


    3歳~6歳の幼児の部は10人が参加し、みんな真剣な表情で取組を行っていました。

     


    14人が参加した小学生の部は、同学年戦と勝ち抜き戦で白熱した勝負が繰り広げられ、会場からは大きな声援が上がっていました。


     

    参加賞としておもちゃとお菓子が渡されたほか、観音様にお参りした大人の皆さんにも、うちわとお菓子、お子さんにはヨーヨーのプレゼントもありました。


    連勝していた5年生の男の子は「楽しかったです!初めての参加だったので横手三丁目会館でちょっとだけ練習しました」。

    小さなお子さんと一緒にご家族で参加された方は「久しぶりに伝統行事があるということで、子ども達3人とも出させてもらいました。みんな元気いっぱいで、とても楽しかったです。参加できてよかったです」と話されていました。


    閉会式の後は、若手ボランティアの方々が手際よく片付けを行っていました。


     

    横手3丁目2区町内会、横手校区自治協議会の橋詰会長は「横手十日相撲は、観音様の奉納相撲として大人が始めたようですが、私が子どもの頃50~60年前には、すでに子ども相撲でした。

    横手3丁目会館が主催で、役員、横手3丁目1区・2区町内会、女性部、民生委員のほか、お母さん達がお菓子の準備、お父さん達が朝から土俵づくり等を手伝ってくださいました。


    横手は町内会の子ども会はなくなりましたが、工夫して子ども達がつながれる行事をと考え『遊ぼう会』を作りました。保護者を通してLINEでのつながりができ、各町に声をかけて一斉に動ける体制があるので、今回も多くのお子さんに参加していただくことができました。

    若い世代の方が参加しやすい行事を企画し、情報を発信していけば、いろんな行事に参加してくれると実感しています。顔見知りになれば意見も言いやすくなります。どんどん若い人の意見を聞いて取り入れながら、もっと充実した行事にしていけたらと思います」と話されていました。


    横手校区の詳細や夏祭り等のイベント情報は、横手校区自治協議会ブログ自治協議会だより公民館だよりでご覧いただけます。