• 【塩原校区】福岡市初!「EV青パト」導入による脱炭素社会に向けた取組

    2024-07-22


    令和6年7月17日 塩原公民館にて、福岡市で初となるEV(電気自動車)の地域防犯パトロールカー(青パト)納車式があり、塩原校区自治協議会会長、各自治会長、塩原小学校校長、南警察署、公民館、福岡市環境局の職員など約30名が参加しました。

     

    EV青パトの導入は、脱炭素社会の実現に貢献する塩原校区独自の取り組みによるもので、青パトの更新期に、国および市の補助金50万円を活用して購入されました。


    二酸化炭素や大気汚染物質を排出しないクリーンエネルギーで環境に優しい事はもちろん、これまで年間約6万円かかっていたガソリン代が、現時点での見込みでは電気代13,000円程に抑えられるなど大幅な節約効果もあります。


    EV青パトの充電は、車に積んでいるケーブルを広げて行いますが、ケーブルにカバーをして転倒を防いだり、壁に沿ってケーブルを配置するなど、充電中にも危険がないよう工夫されていました。

     





    電気自動車(EV車)青パト導入のきっかけについて、塩原校区自治協議会の帆足会長に伺うと「2010年に購入した2代目青パトの買い替えを検討した際に、数人からEV車にする案が出ました。防犯とか安全とか言いながら排気ガスをばらまく、それでいいのかと。子どもたちを見守りながら、将来の子ども達、若い人たちにも綺麗な空気を残してあげることができれば最高ですよね。


    EV車は充電する時間が必要ですが1日10km程の稼働なので、パトロールが終わったら十分に時間が取れます。購入資金は補助金と、公民館に設置している校区紙リサイクルステーションにダンボールや紙類を持ってきてもらって積み立てたものです。校区住民全体で蓄えたお金で、買い替えることができました」と話されていました。


    塩原校区の青パトは、2003年に南区で起きた登校中の小学生が火をつけられた事件や、2001年の附属池田小事件をきっかけに、子ども達を守るための犯罪抑止力として2005年に個人所有車5台でスタートしました。


    現在では、年間走行距離2,500km、夏休みも入れて年間200日、ボランティア30名、PTA20名、番托の会(おやじの会)6名、安全安心推進委員会10名が2人1組で活動し、1年のべ550人が参加されています。


    パトロールは小学校の下校時間あわせてスケジュールが組まれており、1日4回出動する日もあるとのこと。夏休み中も校区全体の見守りを行っているほか、安全安心推進委員会による月2回の夜間パトロールも行われています。



    帆足会長は「小学校の下校時間に活動できる60代以上が中心ですが、PTAなど小学生の親御さんも仕事など調整して時間を作って参加していただいています。子供たちのために、という思いで続けられています。


    青パトのスピーカーからは日本語と英語の声が放送されていますが、英語は校区在住の帰国生の方が日本語原稿を翻訳・録音したもの。子どもや高齢の方から、青パトの放送について話かけられることもあり、よく聞いてくれているなと実感しています。


    長く続けているので逸話はたくさんありますが、友達の家で遊んで帰り道が分からなくなった子どもを家まで送って行ったり、下校中に側溝に物を落として困っていたので拾ってあげたら遊びに来てくれるようになったりね。


    子どもたちが青パトを見て、安全に頼れる存在だと思ってくれているのが嬉しいです。校区や子どもたちの安全を見守りながら走るのは、やりがいがありますよ。ほかの校区にも広がって欲しいですね」と話されていました。


    塩原校区は、地域ポイント事業「ふくおかポイント」のモデル校区であり、パトロールに参加いただいた方にはポイントが付与されます。


    ボランティア参加のご希望、お問い合わせは、塩原公民館までご連絡ください。


    イベントやその他の取り組みは、塩原校区自治協議会ブログ自治協議会だより公民館だよりでご覧いただけます。