• 非日常の体験を通して学びを得る、「子ども防災キャンプ小学校に泊まろう2024」【青葉校区】

    2024-07-05

    6月29日(土)と30日(日)に青葉校区で「子ども防災キャンプ小学校に泊まろう2024」が開催され、小学4年生から6年生まで95名が参加しました。校区の指定避難所となっている青葉小学校の体育館に一泊し、災害時の避難所生活を模擬体験。防災講座、ポリ袋炊飯、蚊帳の設置のほか、クラフトやゲームなど遊びの時間も取り入れたプログラムで、日常とは異なる環境の中、子どもたちは友達と一緒に多くのことを学び、感じることができたようです。



    小学校に子どもたちが泊まる催しは、青葉小学校が開校して44年間で初の試み。開会式では、藤原校長から「今日はただのキャンプではなく、防災キャンプです。楽しいだけでなく、不便・不自由なこともあると思いますが、友達と協力して乗り越え、いざというときに対応できる力をつけてほしい」と、励ましの言葉がありました。


    プログラム前半は、「九州遊びの研究所」の中島宏先生を講師に招いての防災講座とレクリエーションの時間。被災地でボランティア活動の経験がある先生のお話を聞き、ゲーム感覚で正しい避難行動を学ぶことができる「震度6シミュレーション」を行いました。キャンプ当日はあいにくの雨でしたが、レクリエーションの時間を多くとり、簡単なルールで、紙やハンカチなど身近なものを使った室内遊びをたくさん楽しむことができました。


    お待ちかねの夕食は、カレーライス。まずは、カレーを食べるためのマイスプーンづくりをして、ポリ袋炊飯で自分が食べる分のごはんを作りました。ポリ袋炊飯は、限られた水しか使えない災害時に役立つ調理方法の一つ。長細い袋に無洗米一合と水を入れて口を縛り、鍋の湯で袋ごと30分茹でれば出来上がりです。子どもたちは持参した食器にラップをかけ、洗い物を少なくする工夫をしたうえで、炊きたてのごはんにカレーをたっぷりかけて、おいしそうに食べていました。



    雨天のため、残念ながら予定していたキャンプファイヤーはできなかったものの、夕食後もレクリエーションの時間を過ごし、最後は子どもも大人も全員参加で踊るフォークダンス「マイムマイム」で盛り上がりました。就寝は班ごとに大きな蚊帳の中で、床にゴロリ。蚊帳をはじめて見たという子も多く、慣れない場所でなかなか寝付けない様子も見られましたが、それもよい経験。みんな元気に朝を迎えることができ、ラジオ体操、牛乳パックで作るカートンドッグの朝食、感想文と閉会式のあと無事解散となりました。



    この防災キャンプは、子どもたちが安全に楽しく過ごせるよう、たくさんの地域の人が関り、協力して実現できたもの。青葉校区の合言葉、「ありがとう(あ)・おかげさまで(お)・万事OK(ば)」通り大成功となり、はじける子どもの笑顔に、「また来年もやりたいね」という声が聞かれました。