2024-03-19
舞松原校区で行われた防災に関する取り組み「防災カレーづくり」「安否確認訓練」をご紹介します。
防災の取り組み①
3月16日(土)に舞松原公民館で「みんなで作ろう防災カレー」が開催されました。「災害時にいかに簡単に調理するか」を子どもたちに学んでもらおうと、校区青少年育成部会の主催、交通安全推進委員会・男女共同参画推進委員会の共催で行われたもので、舞松原小学校の1年生から6年生まで約30名が参加。ポリ袋を使った「防災カレー」づくりにチャレンジしました。
「防災カレー」は、材料をポリ袋に入れて作る非常食メニューで、鍋を汚さずに少ない水で調理できるのがポイントです。今回使う材料は、お米、カレールー、野菜(たまねぎ・にんじん・じゃがいも)、缶詰の焼き鳥。災害時に停電で冷蔵庫が使えないことを想定して、常温保存できる野菜と缶詰を使います。「缶詰の焼き鳥入りカレーは、どんな味かな」とワクワクしながら、ポリ袋入りのカレーとお米を鍋で茹でること20分ほど、短時間で簡単に防災カレーができあがりました。
子どもたちは自分で作ったカレーを食べて「おいしくできた!」「家でも作ってみたい」と、満足気な様子。防災食クッキングの体験を通して、日ごろから災害に備えることの大切さ、被災時でも工夫次第で温かい食事ができることなど、多くの気づきがあったようです。
防災の取り組み②
3月10日(日)に舞松原校区の「安否確認訓練」が行われました。例年、校区の防災訓練のなかで一つのプログラムとして安否確認訓練を実施していましたが、今回は「安否確認の実施」だけでなく、「報告書の作成」「校区社会福祉協議会へ報告書の提出」までを行い、被災時の安否確認体制を入念に確認。また、この訓練で報告された安否確認対象者の最新の状況は、来年度配布の「避難行動要支援者名簿(※)」に登録されることになっており、もしもの時に備えてより正確な情報をもとにした個別避難計画の作成が可能となることからも、たいへん有意義な訓練となりました。
※「避難行動要支援者名簿」とは…災害対策基本法に基づき、災害が起こったときに、自力で避難することが難しく、支援を必要とする方々(避難行動要支援者)を、あらかじめ登録しておく名簿
<安否確認訓練の流れ>
舞松原校区には、16の自治会・町内会があり、今回の安否確認訓練は各自治会・町内会単位で行われました。事前に自治会・町内会で安否確認対象者と支援対象者(安否確認を実施する人)を決め、訓練当日の流れ「①誰が誰に対して」「②どのような手段で(電話・訪問など)」「③何を確認・報告するか」を明確にしておきます。安否確認の結果は、支援対象者から自治会・町内会長へ報告。その内容を自治会・町内会長が報告書にまとめ、「避難行動要支援者名簿の登録内容変更連絡票」へ記載して、校区社会福祉協議会(公民館)へ提出。→記載内容は、次年度配布の名簿に登録。
安否確認訓練を主催した舞松原校区社会福祉協議会の高橋会長は、「訓練での安否確認結果を避難行動要支援者名簿へ反映するところまでつなげることができてよかった。名簿を活用して、安否確認や避難支援が地域の中でスムーズに行えるよう、今後もこのような訓練を地道に積み重ねていきたい」と話してくださいました。