• 志賀島の“いま”と“未来”を語り合う、「志賀島しゃべり場」【志賀島校区】【勝馬校区】

    2024-02-29

    東区の北側、陸から海に細長く突き出た一本の道の先につづく「志賀島」。古くは万葉集にも登場する景勝地で、金印が発見されたことでも知られています。外周11kmほどの島の人口は、現在およそ1400人。自然豊かで魅力ある島である一方、住民減少による過疎化が大きな課題となっていることから、近年、地域活性化のためのさまざまな取り組みが行われています。


    その一つが、志賀島の活性化について島内外の人たちが集まって意見交換する「フォーラム(志賀島しゃべり場)」です。2015年にはじまり、9回目を迎える今年は、「MY志賀島ライフ~しかもんさんいらっしゃい!~」をテーマに、ゲストスピーカー3名を迎えて2月17日(土)に志賀公民館で開催されました。「しかもん(志賀島人)」こと、今回の“しかもんゲスト“は、志賀島へ家族で移住してゲストハウスを営む江口さん、博多区から通いで週末限定のピザ屋を開く貞末さん、島で生まれ育った志賀島小学校校長の三浦さん。「志賀島の暮らしや仕事、志賀島への想い」について話されました。






    ゲスト①

    勝馬のゲストハウス Ricky’s BnB

    江口安紀さん


    田舎暮らしがしたくて、子どもの小学校入学にタイミングを合わせて市外から志賀島へ家族で移住。友人から空き家を借りてシェアハウスをはじめ、その後ゲストハウスとして営業、7年間で42か国2000人以上のゲストを迎える。宿泊客のほとんどが外国からの若者。志賀島の自然に癒されに来るリピーターも多い。今後、カフェを開くなど事業を広げ、もっと多くの人に志賀島の魅力をアピールしたい。


    ゲスト②

    3svago(スリーズヴァーゴ)

    貞末里絵さん


    博多区在住。2023年1月に志賀島の弘地区で石窯焼きのピザとジェラートの店をオープン。土日のみの営業で、毎週末に通いで志賀島へ。最初は糸島で出店予定だったが、志賀島で良い空き家が見つかった。娘と一緒に2年かけて改装。地元や東区からの来店客が多い。まだやってみたいことが色々あり、地元産の野菜を使ったメニューの考案やピザづくり体験の実施、海が見える櫓を建てるなど計画中。



    ゲスト③

    志賀島小学校校長

    三浦宏さん


    志賀島で生まれ育ち、2022年に志賀島小学校校長に就任。来年度、創立150周年を迎える志賀島小学校は、現在の児童数16名。各学年1~5名のクラスで授業を行い、体育や行事は全学年合同で協力して取り組む。郷土を愛する子どもたちの育成をめざし、「総合的な学習」で志賀島のPR動画を作成したり、「さわら飯づくり」や「海の子スケッチ」をしたり、地元の良さを実感できる体験的な学びに力を入れている。







    「志賀島しゃべり場」は、志賀島振興協議会と志賀島の若手が中心となって結成された「志賀島よかとこ隊」の主催で行われており、当日は地元だけでなく島外も含めて計62名が参加しました。会場内には託児所があり、小さな子供連れの家族や小学生の姿も。「島の元気を取り戻したい」「子どもを志賀島の学校に通わせたい」など、みなさんそれぞれの想いを胸にゲストの話を熱心に聞かれていました。