2023-11-15
11月5日(日)に和白東校区の田んぼで「お米の収穫体験」が行われました。鎌を使って手作業で稲を刈り取り、その稲をワラで束ねて天日干しするまで、地域の子どもと大人が一緒に作業し、米作りの楽しさや大変さを体験します。例年なら10月下旬に行われる稲刈りですが、今年は猛暑続きで稲の生育が遅れ、予定を延期して11月初旬に実施。晴れ渡る秋空の下、参加者とスタッフ合わせて約50名が集まり、黄金色に実った稲を収穫しました。
和白東校区では、地域の方から校区内にある2反の田んぼの提供を受け、「子ども田んぼ」として農業体験などに活用しています。以前は町内会などで行われていた田植えや稲刈りを2019年から「田んぼで四季を楽しむ事業」として校区行事にまとめ、6月の泥リンピック・田植え、秋の収穫体験、12月の餅つき大会・しめ縄づくり、1月のどんど焼きまで、一年を通して米作りに関わる体験ができるようになりました。
お米の収穫体験の当日は、草取りや虫駆除、稲の生育具合の見守りなど日ごろ田んぼの管理をしてくれている地元農家の方々も参加し、鎌の安全な使い方や稲の束ね方を教えてくれました。大人も子ども鎌を握って、片手で掴んだ稲株を田面から5cmほど上で刈り取り、12株ほどまとまるとワラで縛って束ねます。ずっと腰を落としての作業で、背中にじんわり汗がにじむ、なかなかの労働量。時々腰を伸ばしながら手分けして作業を進め、一時間ほどで刈り取りが完了しました。
最後に、実の付いた稲が落ちていないか、みんなで刈り取った後の田んぼを見て回る「落穂拾い」。大切に育てたお米を一粒も無駄にせず、おいしくいただくために行います。この日に収穫したのは「もち米」の稲で、天日干しで10日ほど乾燥させた後に脱穀・精米し、12月の餅つき大会で使用される予定です。日光でゆっくり乾燥させたお米は、熟成されておいしくなるそうです。参加した子どもたちは、「自分で収穫したもち米をついて、お餅食べたいな~」と、早くも次が待ち遠しい様子でした。