2023-10-12
10月7日(土)に香椎灯明まつりが開催され、香椎川のほとりに約2000個の灯明が飾られました。ピンク、黄色、緑、水色などカラフルな灯明袋には、香椎小学校をはじめ、校区の中学校や保育所、放課後デイサービスに通う子どもたちの絵が描かれ、一つ一つ見て回るのも楽しく、ずらりと並ぶ様子も美しい光景。日が暮れると、灯明の明りが川面に映り、あたり一面が幻想的な雰囲気に包まれました。
「老若男女みんな楽しく、香椎を明るい町にしよう」という願いを込めて行われる「香椎灯明まつり」。香椎校区自治協議会と男女共同参画推進会「明日香」の主催で、香椎小学校父母教師会、子ども会育成連合会の協力のもと、例年10月の連休頃に開催されます。第18回となる今年は、会場を香椎川沿いと御幸橋に限定しての縮小開催となりましたが、当日は昼頃から多くの子どもたちと地域の方が集まって、100名近い参加者で準備が進められました。
香椎川の遊歩道に15基のグリッド、御幸橋の中央に高さ3mのタワーが設置され、7班に分かれて飾り付けが行われました。子どもたちが自分で描いた灯明を見つけやすいよう、小学校のクラスごと、団体ごとに袋を並べ、中にLEDキャンドルやロウソクを入れて明りを灯します。とくに見ものは、香椎小の4年生から6年生の分を9段に積み上げた灯明タワー。準備中にも、道行く人が「絵が上手」「色がきれい」と思わず足を止めて見入っていました。
午後3時すぎにすべての灯明に明りが入り、あたりが暗くなるにつれて鑑賞に訪れる人の多さもピークに。カメラ片手に撮影で忙しい人、光の中をゆっくり散歩する人など、たくさんの人でにぎわい、夜8時の終了まで灯明タワーの周りには人だかりができていました。
「私の絵、あったよ!」と、灯明を指さして顔を輝かせる子どもたち。この祭りには「子どもたちが成長して町を離れても、祭りの記憶とともに、香椎のことを思い出してほしい」という大人たちの思いも込められていて、その願い通り、光に包まれた祭りの一夜は子どもたちの心に残る思い出となったようです。