2023-10-02
今回は、福岡市史跡整備活用課から大塚紀宜さんを講師に迎え、「重要文化財『庚寅銘大刀(こういんめいたち)』と元岡の歴史を辿る」というタイトルでお話ししていただきました。
『庚寅銘大刀』は、元岡・桑原遺跡群から出土した鉄製の大刀で、西暦570年に作られたと考えられています。元岡・桑原遺跡群は、九州大学伊都キャンパス建設前に発掘調査が行われ、複数の古墳や製鉄を行っていた炉のあとなどが多数出土しています。大塚さんは実際に発掘に携わられており、遺跡群の概要や大刀の出土状況と刻まれた銘文について、発掘時のエピソードを交えて、とてもわかりやすく解説してくださいました。
校区内の身近な場所ということで、会場のみなさんは熱心に話を聞かれていました。参加された方からは「製鉄などすごい技術を持った人たちがはるか昔の元岡に住んでいたなんて知らなかった」と驚きの声も上がっていました。
西区では、元寇750年記念事業の一環で、地域の歴史を改めて知っていただく機会として今後も公民館で歴史講座を開催していきます。お近くの公民館で開催される際は、ぜひご参加ください。