2023-09-15
毎年10月に開催される「八田ランタン祭り」を前に、八田小学校の6年生が金魚ランタンづくりを体験しました。このランタン制作は、「子どもたちのために学校と地域が協力してできることはないか」と八田公民館の主催で2016年からはじまったもので、八田校区まちづくり協議会と地域の方が指南役としてサポートに入り、6年生の恒例行事となっています。9月5日(火)と6日(水)の二日間、「尻尾貼り・墨塗り」、「ロウ描き・色塗り」の工程を行い、個性あふれるオリジナルの金魚ランタンが出来上がりました。
今年は6年生3クラスの79名が参加。この日のために地域の方が針金に和紙を張って準備した白紙の金魚型が運び込まれ、子どもたちは一人一個のランタンづくりに取り組みました。はじめに、ねぶた祭で有名な青森でねぶた制作の指導経験のある三上真輝さんから、安全に作業を行うための注意点や上手な仕上げ方のポイントなどの説明を受けました。子どもたちは和紙で三角の尻尾を作って貼り付けたり、目や口を墨で描いたりして一日目の工程は終了。決まったデザインの指定はなく、みんな自由な発想で自分だけの作品づくりを楽しんでいる様子でした。
次の日は、溶かしたロウで金魚のウロコや好きな模様を入れるロウ描き、染料(絵具)を使って鮮やかに仕上げる色塗り作業。ほとんどの子どもたちが「ロウ描き」は初めての経験で、熱いロウでやけどしないように気を付けながら、細かいところまで丁寧に描いていました。その上から色を塗ると、ロウを塗ったところは染まらずに白く浮き出る仕組みで、ランタンの出来栄えに「すごい」「きれい」と嬉しそうな子どもたち。色を塗り終えたら、弛んだ和紙がピンと張るまで乾かし、後日、耳飾りと名札を付けて完成です。
この世界に一つのオリジナルランタンが披露されるのは、10月14日(土)開催の「八田ランタン祭り」。小学校の校庭に吊り下げられた色とりどりのランタンが夜空を美しく彩る風景が見られます。