2023-08-08
子ども食堂は子どもだけでも利用でき、食事を通じた温かい団らんが提供される場です。子どもから高齢者まで、人と人との交流が生まれる「いたきたこども食堂」の取り組みを紹介します。
■子どもも大人も一緒に食べよう
「いたきたこども食堂」は、ふくおかこども食堂実行委員会と板付北公民館(板付二丁目)の共催で、月2回実施されています。中学生以下は無料、大人は有料(要確認)で昼食が提供されます。
6月17日には、約100人が利用し、子どもも大人も一緒にカレーを食べました。材料のジャガイモは近くに住む人が畑で育てたもので、調理や配膳も地域のボランティアが手伝います。
小学2年生の女の子は、「学校でもらったチラシを見て、お母さんと弟と来たの」と笑顔で話しました。小学3年生の男の子は友達と「この後、ドッジボールして遊ぼう」と約束し、元気よくカレーを頬張りました。
■食後のお楽しみ
月に1度、同公民館サークル「板付北ファミリー文庫」が、食後に絵本の読み聞かせを行い、子どもたちに本の楽しさを伝えています。7月2日に行われた読み聞かせでは、子どもたちが絵本と会話をしながら聞き入り、笑い声が絶えませんでした。
■主催者の雪田代表に話を聞きました
子どもを取り巻く環境は、昔と今とでは大きく変化しています。今の子どもたちのことをもっと知りたいと思い、7年前からこども食堂を開催し、見守ってきました。
子どもの頃に、地域の皆さんと心温まる交流をすることは、これから生きていく上で大きな財産になります。子どもたちには、もし将来うまくいかないことがあっても、それを糧に乗り越えてほしいと思います。そして大人になった時、どんな場所でもいいので、自分の経験を地域に還元してくれたらうれしいです。
こども食堂には、子どもから高齢者まで地域の人たちが集まります。食事を通じて顔見知りになり、災害など困った時に、お互い助け合える関係になれるといいですね。
8月の開催日時は6日(日曜日)、19日(土曜日)午前11時から午後1時30分です。
【問い合わせ先】
板付北公民館
電話 092-574-0651
FAX 092-574-2099
※福岡市政だより8月1日号 博多区版より