• 消防署員の指導による救命救急講習会を開催【八田校区】

    2023-08-03

    7月23日(日)に八田小学校で校区住民を対象とした「防災講座」が開かれ、今回は東消防署の方を講師に招いての救命救急講習が行われました。各町内会・自治会などから数名ずつ参加を募り、当日集まったのは中高生5名を含む10代から70代まで51名。訓練用の人形を用いて心肺蘇生法とAEDの使い方を体験しました。



    令和4年の福岡市における救急車出動件数は9万4792件と過去最多。通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は8~9分程度、その間、その場に居合わせた人の対応次第で倒れた人の命が助かるか大きく左右するといわれています。救命救急講習では、いざという時に適切な行動がでるよう実践を重視。参加者は少人数の班に分かれ、班ごとに一人の指導員がついて細やかな実技指導を受けました。



    最初の実技は、メトロノームのリズムに合わせて、1分間に110回のペースで行う胸骨圧迫。処置をはじめる前の周囲確認、ほかの人に助けを求める際の言い方、倒れている人の胸に手を当てるポイントや正しい姿勢など具体的な注意点を聞きながら一連の流れを体で覚えます。次にAEDの取り扱いを電源オンから電流ショック実施まで体験したほか、代表者1名が実際に119番通報をして、他の参加者は携帯電話のスピーカー越しに通報者と消防署員とのリアルなやりとりを聞くこともできました。



    この日の参加者のうち半分ほどが救命救急講習をはじめて受ける人で、「焦ると頭が真っ白になった」「胸骨圧迫を続けるには体力がいる」など、さまざまな感想が聞かれました。消防署の方によると、救命救急講習は一回だけでなく数年ごとに受講して、正しい知識と技術を身に着けておくことが大切とのこと。最後に、参加者全員に「普通救命講習修了証」が付与され、約3時間の講習は終了しました。