2026-06-24
西新こどもプレイス
西新公民館に、子どもたちの元気な声が響きます。
「ただいま!」
その声に、地域の大人たちが「おかえり」と迎える。それが西新こどもプレイスです。

西新公民館に集まった子どもたちと大学生。会場には、自然な交流の時間が流れていました。
西新こどもプレイスは、西新校区子ども会育成連合会が主催する小学生向けの取り組みです。
代表を務める津上さんは、ご自身が子育てをしながら働いていた頃、「時間や会費にしばられず、子どもたちが安心して過ごせる場所があったら」と感じていたそうです。その思いを形にし、昨年4月から正式にスタートしました。
この日の活動は、14時から宿題や読書の時間。子どもたちは、それぞれに持ってきた宿題や本を広げ、大学生に見守られながら過ごしていました。

宿題の時間。大学生がそばにいることで、子どもたちも安心して取り組んでいました。
学校が終わってすぐ遊び始めるのではなく、まず宿題や読書に向かう。その時間が、この場所の一日の始まりになっています。
15時からは、西南学院大学・小出ゼミの有志と一緒に、季節の貼り絵やモールフラワー作りに取り組みました。この日は学生21名、小学生20名が集まり、会場は大賑わいです。
子どもたちは、色とりどりの花やかたつむりを貼ったり、モールを曲げて花を作ったりと、それぞれのペースで手を動かします。

色とりどりの花やかたつむりを貼りながら、みんなで一つの作品を作っていきます。
今回の活動では、学生代表のゆうたさんを中心に、事前に西新こどもプレイスを訪れて打ち合わせを行い、当日の内容を準備しました。「人の役に立ちたい」と話すゆうたさんは、子どもたちの様子を見ながら声をかけ、同じテーブルで一緒に作業します。学生たちは、特別な「先生」としてではなく、子どもたちの近くにいる身近な存在として関わっていました。
津上さんは、大学生が関わることで子どもたちがとても喜んでいると話します。地域の大人から見ると、大学生は子どもたちにとって「お兄さん・お姉さん」のような存在。学生たちにとっても、地域や子どもたちと直接ふれあう機会になっています。
工作のあとは、体を動かす時間も。椅子取りゲームでは、子どもたちも大学生も一緒になって、会場に笑い声が広がりました。

椅子取りゲームでは、子どもたちも大学生も一緒になって楽しんでいました。
最初は少し距離があっても、一緒に遊ぶうちに自然と声をかけ合うようになります。教えるでも見守るでもなく、同じ時間を一緒に楽しむ。その姿が、何度も見られました。
西新校区子ども会育成連合会の青柳会長は、この取り組みについて、「公民館が、子どもたちにとって出入りできる場所だと知るいい機会」と話します。
公民館は、大人の会議や講座だけの場所ではありません。放課後に来て、宿題をして、遊んで、地域の人と顔を合わせる。そうした時間を重ねるうちに、公民館は子どもたちにとっても通い慣れた場所になっていきます。
青柳会長は、子どもたちだけでなく、大学生にとってもこの場が意味のある時間になっていると見ています。子どもたちは公民館を知り、学生たちは地域の子どもたちと向き合う。西新こどもプレイスでは、それぞれの立場で関わる人たちが、同じ時間を過ごしています。
夕方には、みんなでやきそばを食べる時間もありました。
同じテーブルを囲んで、同じものを食べる。遊びや工作とはまた違う、落ち着いた時間です。

みんなで食べる時間。放課後の一日を、みんなで締めくくります。
子どもたちにとって、ここで過ごす数時間は、特別なイベントというより、地域の中で安心して過ごせる日常の一部になっています。
取材中、印象的だったのは、子どもたちが特別な場所に来ているというより、自然にそこへ帰ってきているように見えたことです。
宿題をして、大学生と遊び、地域の大人に声をかけられ、みんなで同じものを食べる。その積み重ねが、子どもたちと地域の距離を近づけています。
西新公民館に「ただいま」と入ってくる子どもたちを、地域の大人と大学生が迎える。西新こどもプレイスは、そんな放課後の時間を積み重ねています。