12月4日、飯倉小学校の体育館で、4年生のみなさんを対象にした防災学習が行われました。
講師を務めたのは、日頃から地域の安全を支える飯倉校区自主防災中央委員会のみなさんです。今回は「災害時の備え」をテーマに、地域にある防災資機材を実際に見て触りながら学ぶ、体験型の内容となりました。

■ まずは"備える"ことを知る |
授業では、水・食料・ライト・携帯トイレ・簡易テント・発電機など、非常時に必要となる用品が紹介されました。
子どもたちは興味津々の様子で、非常用トイレの構造やランタンの明るさ、保存食の種類などを熱心に聞き取っていました。

■ 排泄物に見立てた水が固まる様子を体験 |
災害時に使う非常用トイレについて、排泄物に見立てた水が凝固剤でどのように固まるのか を実際に体験しました。 袋の中の水に凝固剤を入れて手で軽く揉むと、みるみる固まっていく仕組みに、子どもたちは驚きの表情。
非常用トイレの働きを、体験を通してしっかり理解することができました。

■ 保存食の紹介と実際のパッケージ |
アルファ米、おかゆ、ビスコ保存缶などの非常食も並び、委員会の方が「どんなときに役立つのか」「どれくらい日持ちするのか」を説明。
子どもたちはパッケージをのぞき込みながら、普段の食べ物との違いに驚いていました。

■ 避難スペースや簡易トイレも見学 |
体育館には段ボールで作った簡易間仕切りや、避難所で使われるプライベート空間用のテントが展示されました。
子どもたちは実際に中へ入って大きさや構造を確認し、「こんなふうになっているんだ」「安心できそう」などの声を上げていました。



■ 校長先生からのメッセージ |
校長先生は今回の取り組みについて次のように語られました。
「4年生は授業で東峰村や朝倉の豪雨災害について学びました。 その学びを踏まえ、飯倉校区独自の防災の取り組みを知ることは大きな意味があります。 今日の学習を、ぜひ家族にも話してほしい。 地域の活動が広く認知され、家庭の防災意識が高まってくれたらと思います。」 |
地域と学校が連携して防災を学ぶこの取り組みは、子どもたちが「自分ごととして防災を考える」きっかけとなりました。
今後も飯倉校区では、地域の安全を守るための活動が続けられていきます。


