2025-12-03
令和7年11月20日(木)下山門公民館にて、下山門校区保健福祉部会と下山門公民館の共催による「健康づくり講座~骨粗しょう症と腰椎圧迫骨折~」が開催されました。
講師はかつの整形外科リハビリテーション科の勝野雷二郎先生で、開口一番、「骨粗しょう症をしっかり勉強してほしい」と話しました。

先生によると、「骨粗しょう症は40代から始まり、60代から増え始める、50歳以上の女性の4人に1人が骨粗しょう症である。骨折も2度ならば時間をかけて骨は元に戻るが、3度目以降は元に戻らない。骨折経験者とそうでない人の生存率をみると、10年生存率に10%~30%の開きがある。骨折の原因となる骨粗しょう症の治療をしている人が少ない」とのことです。
「骨粗しょう症の予防には、運動・食事・薬物療法があり、とにかく継続することが大事。福岡県は九州の中で骨粗しょう症の検診率が一番低いので、検診の受診率を上げていきたい。治療につなげれば骨折が減り、要介護状態になる人が減るだろう」と話しました。
参加者からの「病院で治療をすればいいというのはわかったが、自宅ではどんな食事で骨粗しょう症を予防すればよいか」と言う質問に、先生は「バランスの良い食事を心がけて、適度に骨に刺激を与える運動をすること、夏は1日15分、冬は30分屋外で紫外線にあたること」と答えていました。
講座の後半は運動の実践です。腕や肩・首の柔軟やかかと落としなど、自宅でちょっとした時間にできる運動を教えてもらいました。



主催者の一人である下山門校区保健福祉部会の川東会長は、「骨粗しょう症が死亡率に直結するとは知らなかった。非常に為になる講座でした。」と話していました。