2025-11-07
11月3日(月・祝)、奈多公民館で「なた健康・介護フェス」が開催されました。奈多校区では高齢化率が高くなっていることから、地域全体で健康や介護について考えるきっかけをつくろうと、幅広い世代が参加できるイベントとして企画されたものです。当日は、認知症や介護に関する講演のほか、健康・体力測定、介護福祉用具の利用体験、相談コーナーなど、多彩なプログラムが行われました。

このイベントは、奈多校区自治協議会・衛生連合会・男女共同参画推進「奈多の会」が主催し、介護福祉関連事業所ネットワーク「みなわネット」、奈多公民館、東区役所をはじめ、地域団体や医療機関・企業の協力のもとで実施された初めての試みです。開会式では、自治協議会の石井会長が「介護する人・受ける人、それぞれに苦労や悩みがあると思いますが、一人で抱え込まず、このようなイベントを通じて地域で情報を共有し、支え合っていきましょう。」とあいさつしました。

開催時間は午前10時から午後3時まで。事前の申込不要で、子どもから高齢者まで多くの方が来場し、スタッフを含めて235名が参加しました。この日は公民館全体がイベント会場となり、「楽しむ」「まなぶ」「測る・知る」をテーマに、参加・体験型のさまざまなプログラムを実施。講堂では、在宅医療の専門医や福祉サービス提供者を講師に迎え、「早合点認知症」「介護認定って?」「ぼけていいよ」の3つの講演会が行われました。



1階の老人いこいの家では、介護福祉用具の展示・体験や、ネイル・ハンドマッサージが受けられる介護美容コーナーを設置。2階では、血圧・脳年齢・インボディなどの測定のほか、握力や長座体前屈などの体力測定も行われ、自分の健康状態を楽しく確認する姿が見られました。

また、子どもたちが楽しめるようにと「社介戦士サンタイガー」が来場し、写真撮影やじゃんけん大会で会場を盛り上げました。公民館前ではキッチンカーの出店やスイーツ・弁当の販売もあり、昼時には具だくさんのちゃんこ鍋のふるまいも行われました。途中、大相撲九州場所を前に福岡入りしていた大島部屋の力士数名も参加し、ちゃんこ鍋のふるまいや測定コーナーを回って来場者と交流しました。

来場者からは「知らなかったことを学べた」「地域のつながりを感じた」といった声が聞かれ、学びと交流を通じて、地域全体で健康と福祉への意識を高める機会となったようです。